テンバガー候補10銘柄(2025年6月27日終値ベース)

─過去高値の10分の1以下まで沈んでいない銘柄に限定し、事業の成長ストーリーと株価10倍化のシナリオを整理しました。

#銘柄(コード)直近株価過去高値*高値比主な成長ドライバー
1INTLOOP 95566,190円8,880円 (23/4)70%DXコンサル+SESのストック化、官公庁案件拡大 kabutan.jpkabutan.jp
2GENDA 9166892円1,570円 (24/11)57%GiGOアミューズメントM&A加速、海外進出・IPコラボ kabutan.jp
3AIメカテック 62273,325円7,070円 (23/3)47%先端半導体実装(HBM/CoWoS)設備需要、EV‐SiC装置 kabutan.jpkabutan.jp
4フジクラ 58037,599円7,620円 (25/2)99%光ファイバーと車載ワイヤハーネス、データセンター投資追い風 kabutan.jp
5フィックスターズ 36872,069円2,315円 (25/1)**89%GPU/FPGA向け高速化ソフト、宇宙・自動運転AI受託拡大 kabutan.jp
6Sansan 44432,133円3,642円 (21/6)58%名刺管理SaaS+請求書DX「Bill One」ARR成長 kabutan.jpkabutan.jp
7鈴茂器工 64051,792円2,605円 (25/3)69%すしロボット世界シェア、北米・中東で和食特需 kabutan.jp
8ANYCOLOR 50325,020円13,790円 (22/10)36%VTuber「にじさんじ」海外拡大、メディアミックス sbisec.co.jpkabutan.jp
9AZOOM 34968,760円9,090円 (25/5)96%月極駐車場のプラットフォーム、サブスク収益モデル kabutan.jpjp.tradingview.com
10INFORICH 93382,821円5,920円 (24/11)48%モバイルバッテリーシェア「ChargeSPOT」、広告+決済多角化 kabutan.jpkabutan.jp

*「過去高値」は株探・SBIなどで確認できる上場来または52週内のピーク値。
**フィックスターズは2015年の9,400円(株式分割前換算)を考慮しても現在値は約22%で基準クリア。


1. テンバガー達成に共通して必要な条件

  1. 時価総額がまだ小さい
    フジクラを除き時価総額は数百億~2,000億円クラス。業績が5-10倍になっても株価が付きやすい。
  2. 構造的成長市場にいる
    ・半導体装置/光ファイバー/AI SaaS/DXコンサル → 世界的なデジタル投資
    ・文化輸出(VTuber・寿司ロボ)→ 円安とクールジャパン追い風
    ・シェアリング(駐車場・モバイルバッテリー)→ 都市DX・脱所有トレンド
  3. 資本効率と再投資余力
    ROE20%超や高営業CFを成長投資・M&Aに回せる企業を優先。
  4. 株価モメンタムがまだ残っている
    高値比10~99%の“高くも安くもない”位置は、機関投資家が入りやすい。

2. 銘柄別シナリオとリスク概観

  • INTLOOP – プロ人材常用型SES→サブスク化で利益率拡大。コンサル×生成AIツールの自社プロダクト化が鍵。M&A過熱での買値高騰はリスク。
  • GENDA – アミューズメント施設を年100店ペースで買収。メタバース遊技やe-sports併設で売上単価引き上げ狙う。人件費と海外政治リスク注意。
  • AIメカテック – TSMC/韓国勢のHBM量産ライン向けで受注復活。CoWoS/3D実装の国策補助金が後押し。半導体投資サイクル逆風時は業績急落余地。
  • フジクラ – 光ファイバー価格上昇とEVハーネスで稼ぐ“重電のDX銘柄”。過去に赤字転落の歴史があり、設備トラブル・銅/光ファイバー市況には要注意。
  • フィックスターズ – ソフトだけでなくRISC-V/AI半導体向けIP販売に踏み出す計画。案件集中による業績ブレが最大の壁。
  • Sansan – 解約率0.6%台の超粘着SaaS。インボイス制度/電子帳簿保存法で需要拡大。PERが高く、金利上昇局面でのバリュエーション低下は注意。
  • 鈴茂器工 – 北米スーパーで“店内ロボ寿司”が採算面でブレイク。ロボ×IoTでサブスク化構想。原材料高・為替の直撃がネガ要因。
  • ANYCOLOR – 海外比率40%へ。IPライセンス+ライブ興行復活が利益ドライバー。タレント炎上リスクとYouTube収益モデルの規約変更に要警戒。
  • AZOOM – 管理台数わずか3%シェアで“伸びしろの塊”。プライム市場昇格で機関買いも期待。地価下落や規制強化が逆風。
  • INFORICH – ChargeSPOT設置台数6万→30万台計画。広告ネットワーク化とEV充電器展開が次の柱。資金繰り(増資)と端末減価償却費がリスク。

3. どう10倍を狙うか?実践アイデア

フェーズ戦術例
初期(株価横ばい)小型株は出来高薄。月足の移動平均線収斂+業績上方修正を確認して分散仕込み。
2倍~3倍受注高IRや海外展開など定量KPIの加速が見えたら買い増し。テーマ株ならSNS熱量もチェック。
5倍超時価総額が2,000~3,000億円を超え始めると指数組み入れ期待。TOPIX/Growth250採用日に需給ピークが来やすい。
8~10倍競合とのバリュエーション比較で乖離が顕著なら部分利確。テンバガー達成の多くは5~7年かかるため、事業成長が鈍化する前に出口戦略を。

4. まとめ

  • **「落ちすぎていない高成長株」+「拡大余地の大きい市場」**が10倍株の源泉。
  • 上表10社はいずれも 過去高値の1/10以下ではない ため、需給の重さよりも「次の上昇エネルギー」を優先して評価できます。
  • とはいえテンバガーには3~5年以上の時間軸と資金管理が不可欠。買い増し・利確のルールを事前に決めて臨みましょう。

※本資料は投資助言ではありません。株価・指標は2025年6月27日終値ベース。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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