ゼロカット制度とは?強制ロスカットと追証リスクをしっかり把握しよう

ーー「ゼロカットがあるから海外FXは安全」
この言葉は正しくもあり、間違いでもある。

海外FXを調べていくと、必ず出てくる言葉があります。

  • ゼロカットシステム
  • 追証なし
  • 強制ロスカット

そして、国内FXとの大きな違いとして語られるのが、

・国内FX → 相場急変で口座残高がマイナスになったら追証が発生する  
・海外FX → マイナスになってもゼロカットで追証なし

というもの。

確かに、これは大きなメリットです。
しかし、ゼロカットの意味を正しく理解しないまま運用を始めてしまうと、

「ゼロカットがあるから大丈夫」と思ってロットを上げ
相場変動で一気に口座が吹き飛び
資金が“無くなる”ことを経験する

という、典型的な破綻ルートに入ります。

つまり、

ゼロカットを理解しているかどうかが、“海外FXで勝てる人と負ける人の分岐点”になる。

本記事では、ゼロカット制度の本質と注意点、
そして海外FXを使う上でのリスク管理の正しい考え方について詳しく解説します。

この記事を読み終えた頃には、
「怖いから海外FXはやらない」でもなく
「ゼロカットあるから安心」でもなく、

“仕組みを理解した上で、安全に活用できる人”

になっています。


■ そもそも「強制ロスカット」とは?

まず整理すべきは、ゼロカットよりも 強制ロスカット の仕組みです。

✅ 強制ロスカットとは

保有しているポジションが含み損になり、証拠金維持率が一定以下になると、自動的にポジションが解消される仕組みです。

用語意味
証拠金維持率どれだけ余裕があるか(余力の割合)
強制ロスカット証拠金維持率が規定以下になったら強制決済

✅ 目的は「口座残高を守ること」

強制ロスカットは「損させるため」ではなく、

“これ以上負けたら危ないから、早めに逃がす”

ための安全装置です。


■ では「追証」とは?

追証(追加証拠金)とは、

口座残高がマイナスになった際に、マイナス分を追加で請求されること。

国内FXはこの追証が存在します。

例:相場が急変して一気に損失が膨らんだ場合

  • 口座残高:10万円
  • 相場の急落で -30万円 の損失発生
  • 口座残高は -20万円

→ 国内FXの場合、20万円を追加で支払う必要がある

これが追証です。


■ ここからが本題「ゼロカット制度」とは?

ゼロカット制度とは、

口座残高がマイナスになっても、ブローカー側が補填し、残高を0に戻す仕組み。
追加請求(追証)は一切ない。

つまり、

種類口座残高がマイナスになった時
国内FX追証が発生する
海外FXマイナス分がリセットされる(0カット)

✅ これにより海外FXは「借金リスクがない」

負け → 0で止まる
勝ち → 利益は無限大に伸びる

この構造が海外FXの“最大の魅力”です。


■ しかし、ゼロカットには“誤解”がある

多くの初心者は、次のように考えます。

❌ 誤解

ゼロカット → だからロットを上げても安全

✅ 実際

ゼロカット → “口座残高は簡単に消える”という意味

重要なのはここ。

ゼロカットは「死んだ後に効く保険」であって、死なないための装置ではない。

ゼロカットは口座残高が0になることを防ぎません。
むしろ、

ゼロカット → お金は簡単に吹き飛ぶ

と理解すべきです。


■ 海外FXで負ける人の典型例

① ゼロカットがあるから安心
② ロットを上げて勝負
③ 相場急変(指標・戦争・暴落・スプレッド拡大)
④ 強制ロスカットが間に合わず、口座がマイナス
⑤ ゼロカットにより残高は0円に戻る
⑥ 結果 → 資金消失

借金は無いけれど、資産は無くなる。

破産はしないが、退場はする。


■ では、「勝っている人」はゼロカットをどう使っているのか?

成功している海外FXトレーダーは、

✅ ゼロカットを「守り」に使う

・証拠金を必要以上に入れない
・ロットは控えめ
・口座残高は増やさず出金する
・ゼロカットは“最悪時の最後の安全網”

彼らは、こう考えています。

資金を残さなければ、次はない。
勝つことより、生き残ることが先。

■ 今日からできる「安全に使うためのルール」

① 口座に必要以上の資金を入れない(=残高は“燃料”)
② 利益は必ず出金する(=実益として確保)
③ ロットは資金 × 0.5%以内にする(=生存率最大化)
④ 指標前後はポジションサイズを抑える
⑤ ナンピン・マーチンEAを過信しない

これだけで 資金消失のリスクは劇的に減る


■ まとめ:ゼロカットは「安全装置」ではなく「最後の救済」

誤解正しい理解
ゼロカット → 安全ゼロカット → 残高は消える前提の仕組み
高レバ → 攻める武器高レバ → 余力を確保する守りの武器
追証なし → 負けない追証なし → 負けても借金はしないが、資金は無くなる

そして結論。

海外FXは「生き残りのゲーム」。
勝つのではなく、消えないことが勝ちに直結する。

正しく理解すれば、ゼロカットは強力な味方になる。
誤解したまま使えば、あなた自身を追い詰める武器になる。

あなたは今日から、
「守りながら増やす人」になってください。

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