グリッド(5582)短期(3〜6 か月)アップサイド評価まとめ

観点現状ポジティブ材料ネガティブ材料短期インパクト
株価水準2,531 円(6/27終値)finance.yahoo.co.jp上場来高値6,400 円の‐60%圏で“値ごろ感”直近3週間で‐15%と調整継続finance.yahoo.co.jpテクニカルには2,500 円付近が下値メド
業績トレンド25/6期3Q累計:売上+44%、経常+3.6倍(進捗73%)kabutan.jp①電力向け大型案件が寄与 ②営業益率37.9%まで改善4Qは大型案件検収時期ずれで減益計算との会社試算kabutan.jp8 月中旬の本決算で予想を上振れれば株価反転材料
財務・バリュエーション時価総額約120 億円・PER44.5倍・PBR3.1倍kabutan.jpネットキャッシュ比率70%超で自己資本比率90%台note.com売上 22億円計画対し EV/S 3.8倍(同業平均3〜5倍)成長維持なら**PER30倍水準(株価3,400円前後)**までの re‐rating 余地
事業テーマAI最適化(プラント・電力・物流)、デジタルツインgridpredict.jpgridpredict.jp①再エネ拡大・電力DX政策 ②生成AI連携機能の提供開始gridpredict.jpfinance.logmi.jp狭い顧客層(電力・重工)依存 ⇒ 受注タイミングのブレが大きい省力化・電力系DX関連として物色が再燃しやすいテーマ
需給・テクニカル出来高 1万〜4万株/日と薄商いfinance.yahoo.co.jp信用残ほぼゼロで売り圧低い流動性乏しく、材料待ちでは値動き停滞ポジティブ開示時の値幅は大きい(ギャップアップ型)

1. 直近カタリスト

時期具体内容株価への向き
8月中旬2025/6期本決算・26/6期ガイダンス(受注残開示に注目)●最大イベント:上振れ+強気計画なら3,000円台回復シナリオ
7〜9月経産省・電力業界向けスマートグリッド補助金採択発表プロジェクト採択=追加受注IRで思惑買い
随時生成AI連携(ReNom × 自社LLM)新サービスローンチ技術トレンド連動で短期資金が入りやすい

2. フェアバリュー試算(向こう6 か月)

  1. PER 法
    • 前期EPS 86.7円(会社予想)kabutan.jp
    • AI/SaaS小型平均レンジ:PER 35〜40倍
    • ⇒ 株価 3,000〜3,500円
  2. EV/Sales 法
    • 26/6期売上を保守的に25億円(+15%)と仮定
    • EV/S 4.5倍(同業平均上限) → EV 112.5億円
    • ネットキャッシュ差し引き後の株価 〜3,300円

短期ターゲットレンジ:2,900〜3,500 円(+15〜40%)
上記は「通期計画クリア+26期も20%成長継続」が前提。新規大型受注が確認できれば上限側、逆に4Q失速やガイダンス保守的ならレンジ下限〜現値貼り付きリスク。

3. トレード戦略のヒント

戦略エントリー目安利確/撤退
本決算プレイ2,450〜2,550円のサポート帯で拾い、決算前に一部利確決算内容がネガティブなら2,300円割れで撤退
テーマ買い政策ニュースや受注IR直後のブレイクアウト(出来高5万株超)3,000円台で分割利確しつつホールド

4. リスク要因

  • 受注後ズレ/キャンセル:売上計上タイミングが1〜2Q遅れるだけで利益変動が大きい
  • 人件費インフレ:中途採用競争激化で利益率が再び低下する可能性
  • 流動性リスク:平均出来高が少なく、下落局面では投げ売りが一気に出やすい
  • 競合(大手SI・GAFA)参入:価格競争で案件単価が下押しされる懸念

▶ 結論

  • 業績モメンタムは右肩上がりで、AI×エネルギーの政策追い風もあり 上場来調整後の押し目水準
  • 本決算&ガイダンス次第では **3,000円〜3,500円(現値比+15〜40%)**のリバウンド余地がある一方、4Q減益懸念が現実化すれば2,300円台までの二番底も想定。
  • イベントドリブンの短期勝負なら、決算前の押し目拾い+材料確認後の素早い利益確定が適した銘柄と評価します。

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