1️⃣ どれほど下落しているのか?
*株式分割の影響を単純換算した数値です。複数回の分割をすべて織り込むと、実質的なピークはさらに低くなります。
2️⃣ 業績と財務――底堅さはある
2025/3期実績 | YoY | 2026/3期会社計画 |
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売上高 66.6億円 | +11% | 80.0億円(+20%) |
営業利益 14.4億円 | +5% | 18.0億円(+25%) |
EPS 90.40円 | +39% | 89.74円(横ばい) |
自己資本比率 77%、ネットキャッシュ約41億円 | — | — |
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- 株価指標
- PER:約14倍(1,260円÷EPS 90円)
- EV/Sales:約2.3倍(時価総額約196億円-現預金41億円)÷ 66.6億円
→ 小型SaaS/AI銘柄としては 割高感はない水準。
3️⃣ 上昇余地を生む“材料・変化点”
4️⃣ どこまで上がる?試算シナリオ
評価法 | 想定倍率 | 目標株価(概算) | 理由 |
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PER 25倍シナリオ | 25×EPS 90円 | 2,250円 | AIプラットフォーム銘柄平均(PER 25–30倍)にキャッチアップ |
EV/Sales 4倍シナリオ | 4×売上高80億 | 時価総額320億円 → 株価約2,100円 | グロースSaaSの平均EV/S(4–5倍)適用 |
上記平均 | — | 約2,200円(+75〜85%) | 6〜12か月の目安 |
2倍(約2,500円)到達には:
① 売上CAGR20%超の継続、② 営業利益率20%台乗せ、③ 海外ライセンス契約など“ゲームチェンジャー材料”のいずれかが必要。
5️⃣ リスクもチェック
- 競合激化 – Google Cloud Speech や NVIDIA Riva など外資勢の価格攻勢
- 生成AIの急速なコモディティ化 – 付加価値を維持できなければ単価下落リスク
- 大口案件依存 – 医療・公共案件は審査長期化や延期の影響が大きい
- 株価ボラティリティ – 流動性の低いグロース市場では仕手化しやすい
📝 まとめ
- ファンダメンタルズ:売上・利益とも過去最高を更新中、財務はネットキャッシュで盤石
- バリュエーション:同業SaaS平均を下回るPER・EV/Sで割安感
- カタリスト:生成AI連携の深化+国内シェアNo.1の地位強化
- 上昇ポテンシャル:2,200円前後(+約80%)が現実的な中期ターゲット。2倍超は追加インパクト次第
- 投資スタンス:決算ごとの成長持続と案件パイプラインをモニタリングしつつ、押し目買い+材料前の先回りが王道
投資判断はご自身のリスク許容度に合わせ、最終的には自己責任でお願いします。
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