「過去に大きな株価上昇の実績」を条件に 入れるべき理由
- 値動きの大きさ(ボラティリティ)の確認
- 実際に短期で2倍以上動いた事例がある=市場参加者が“値を飛ばしてでも買いたい”局面を経験済み。次の材料でも同じくらい動く素地があると判断しやすいです。
- “人気化”しやすい銘柄を絞り込める
- いったん急騰すると SNS・掲示板で話題になりやすく、出来高が増加 → 個人資金が流入しやすいパターンが多いです。
- カタリスト(材料)が繰り返し出やすい傾向
- 再生医療・AIなどのテーマ株は、治験フェーズや新サービス発表のたびに急騰→押し→再急騰という循環が見られるケースが多いです。
ダメな理由(条件から外したほうが良い論拠)
- “過去の栄光”が足かせになる可能性
- 既に高値掴みした投資家の戻り売りが控えており、上値が重くなるケースも多い。
- 生き残りバイアス・サバイバーシップバイアス
- “急騰後に大きく下落して戻ってこない銘柄”はスクリーニングから消えがち。成功例だけを見て誤った期待値を抱くリスクがあります。
- 業績がついてこないまま“仕手化”しただけの可能性
- 一度派手に動いた銘柄は投機筋に狙われやすく、実態より思惑先行で乱高下→高リスク・ロスカット多発になりがちです。
- 過去上昇=すでに割高のサインにもなる
- PER/PSR が極端に高いまま放置され、次の好材料が出ても“出尽くし”で下落…というパターンも。
🏁 結論:「必須条件」ではなく「参考指標」扱いが最適
- 短期2倍を狙ううえで“爆発力”を測る指標としては有用なので、チェック自体は推奨。
- ただし「過去急騰=次も急騰」とは限らず リスクも同時に高まる。
- よって “除外条件”や“絶対条件”にはせず、他の定量条件(テーマ性・業績改善・チャートの節目など)と合わせた評価項目として扱うのがバランス良し、という判断です。
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